2022年2月27日日曜日

Draft: 2021-09-22 and 2021-11-06 (IUPAC, Open-Chordコーパス音楽学モデル、有機的な脳トレ)

2021年9月22日の下書き文の題名:
『音楽の転回形=異性体?IUPAC的なコード表記の案とOpen-Chordコーパス音楽学モデル』

2021年11月6日、その改題の案:
『有機的な脳トレ:言語や音楽で化学化合物を理解する楽しさ』





機能和声のローマ数字度数表記だけで物足りない場合。

化学、特に有機化学では、「シス (cis)」や「トランス (trans)」といった異性体 (isomer) を重んじている。
生化学では、それらが生理活性でも有意な差を持つ場合があるとして、深く実験や考察の対象にされている。

音楽学では、派閥にもよるが、コードという名の化合物における異性体とも言える「転回 (inversion)」とその実現された形の概念について、重んじる程度に差がある。
今回、私は、それらがどう重んじられる必要があるか、概論を示したい。
有機化学や生化学における異性体と同様に、転回形の厳密な指定による重要さを向上させようと思う。

まず、次のような曲を聴いてもらおう:
676bar1 in /D♯m/ [i, i, i VII, i] (D♯m, D♯m, D♯m C♯, D♯m) @聴かせる予定の音声データ

ベースラインは [V VII, I, VI VII, I] なので、スラッシュコードは [i/V i/VII, i, i/VI VII, i] (D♯m D♯m7, D♯m, BΔ7 C♯, D♯m となる。
メロディはロ抜き短音階(D♯m 嬰ニ短調におけるB = VI度の無い六音音階)である。

音声データなく、下書きすぎてごめんなさい。

過去の英語文案にも、このような考えは記されていた:
Musicologists did not create website which hosts "open-chord music" (like open-source software) system. (just kidding!)
How do you think the present and future of popular music?



転回形で、目から鱗が落ちる、というか耳を通じて驚いたことがある。
長七和音(メジャーセブンスコード, major seventh chord)は一般的に不協和音と分類されるが、普通に聞くときれいなコードである。
そのI度、長III度、V度、長VII度という構成音を最低限の間隔で配置し(ここまでは普通)、長VII度を1オクターブ下げた位置、I度を1オクターブ上げた位置にしたような転回形にすると、とてもきれいとは言えない響きになる。
ギター用の転回形として必ずしも根音=I度を最低音としなくても響きが悪いとは言えない場合が多い中で、これは耳を通じて驚いた。
単体の和音での響きの良し悪し、に転回のしかたの特徴が影響する場合がある、と分かった。
はっきりと言えることは、長七和音で長VII度を最低音としてI度を最高音として最低限の間隔で長III度、V度を配置するような転回形は、避けたほうがよい。



対位法に関しては?
曲例:
757bar1 in /F/ []@

音声データなく、下書きすぎてごめんなさい。



音楽と化学に関する雑学 ・ロシアの作曲家アレクサンドル・ボロディンは、ある触媒を開発した化学者でもあった。 ・表面張力など物性の研究家として化学でも知られている天才的で博識なトマス・ヤングは、楽器の調律を提案するなど音楽の造詣も深かった。




起草日:2021年9月22日

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2021年11月6日、改題の案:
『有機的な脳トレ:言語や音楽で化学化合物を理解する楽しさ』
何らかの「脳トレ」として提供される教材やゲームといった商業的産物は、脳科学者もとい神経科学の専門家が監修している場合こそあれ、無機的な脳トレであるかもしれない、と今更ながら、私は思っている。
何らかの「脳トレ」に関しては、誰かがそればかりを機械的に繰り返して内心では勝ち負けのような感情にかきたてられると逆効果を持つ可能性はあろう。
また、やり続けてプラセボ効果を期待するにしてもしないにしても、「このままでどうなのか」という疑問を打ち消すならば、人間的な反省の心を失わせる可能背はあろう。

そこで、私はたくさんの学問と芸術とを行った立場で、「有機的な脳トレ」の一例を示したい。
一般的な知識を、学校教育での詰め込みの方法ではなく、好きなように学ぶ一助ともなることを私は認めている。
これならば、面白さや喜びがセットである。
その知識が実用的かどうかは、諸君の判断にゆだねられる。

・IUPAC, 正確な名前の化合物 (compound in chemistry) と言語学の複合語 (compound in linguistics)

・有機化学での異性体と和声理論での転回形
;異性体は、雷酸 (fulminic acid, fulminate) とシアン酸 (cyanic acid, cyanate) とイソシアン酸 (isocyanic acid, isocyanate) とがそれぞれ異なる性質を持つように、物理的な違いを持つ場合がある。爆発性を持つ雷酸銀に対し、その構造異性体であるシアン酸銀は爆発性を持たない。転回形は、Dm7 = F6 に相当する [D-F-A-C], [F-A-C-D]がほぼ同じオクターブ範囲に構成音が並んでいても、割合、聴覚的な違いを与える。標準チューニングのように完全4度ほど開いたギター調律での転回形どうしも、割合、聴覚的な違いを与える。



このように提供された「有機的な脳トレ」について、「面白さや喜びがセットである」としているが、切り込み隊長だった私自身は決してそれだけでなかった。
私は、そういうものを抽出するために、かえって「〇〇を学んで嫌に思えたこと」などと負の側面も得ていた。
結局、学びたい人が面白おかしく学ぶにしても、前途は暗い。



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