「服飾と装身具とにおける材質の議論」
https://lesbophilia.blogspot.com/2019/11/fashion-clothing.html#artifoot
結局のところ、実生活のうち外出に関するものについても検討するときがあろうから、ここで現状から算出される結論を書く。
他人よりも買い替え頻度の低い=経済活動機会の少ない私は、自然災害・襲撃犯罪などの非常時に困らない道具がよい。
材質のよい・丈夫な作りのものを選ぶとよい。
最低限ポリウレタンは避ける。
ポリウレタンはその合成皮革やフェイクレザー以外にも、衣服のゴム状の部分(リブ)など、様々な利用があり、劣化に緩急の差もあるので、全部避けよと私は言うつもりでない。
カバン・かばん・鞄・バッグを買う時は、用途によって材質を考える。
もし買い物の頻度が高ければ荷物を入れるために用いるバッグは、綿かポリエステルで100%を占めるようなものを選ぶ(荷物の大きさの割に重量のあるものに対する強度などは織り方など他の構造を見て感覚ではかればよい)。
他はショルダーバッグでもトートバッグでも何でもそう。
いわゆるエナメルバッグという「エナメル」は、特定の動物由来の革や植物由来の繊維や化学的な合成素材(合成樹脂、合成ゴム)の名称でない。
土で焼いて作る土器-セラミック-セラミックス–陶磁器(陶器と磁器 pottery and porcelain)の光沢を付ける加工法に用いられるガラス質の部分に由来するもので、詳細には"vitreous enamel", "porcelain enamel" などと英語で呼ぶ。
日本語では琺瑯-ホーローと呼び(日英とも狭義には後述の金属の焼き物に限るそう)、加工法 (overglaze enamelling) では釉薬 (glaze) という珪石などガラス質の物質 (vitreous substance) を含んだ材料(日本語の琺瑯は結果と原因のどちらを指すかWikipediaもコトバンク所収百科事典類も不明瞭な点が悩ましい;英語も実は同じ?辞書サイトでも注釈があるわけでないし)を高温で加熱して融かすプロセスから出来上がる (cf. グレイズ glaze, ガラス glass, 光を放つ-自動詞 glow, 輝き・光沢・ツヤ gloss, 光沢ある・艶やかな glossy)。
七宝焼きという金属の焼き物 (cloisonné) に関しても釉薬によるエナメル部分がある(琺瑯とエナメルは金属に限るという本来の意味では結果にも原因にも同じ言葉が指すことになり、釉薬とグレイズも陶磁器を対象にした結果にも原因にも同じ言葉が指すという紛らわしい語句のようで混沌–カオスである;産業関係者が明瞭に説明せよ)。
それらの工芸分野から、革製品のための光沢加工の用語にも派生した(エナメル革 patent leather, enamelled leather は本革の加工に限って呼ばれる。加工や歴史経緯はここで説明しない)。
革は500度も無い温度で焦げて炭化するように、革の光沢加工に用いる何らかの物質も焦げると思われるが、釉薬の方は500度以上で融けるような実際のガラス–珪素などの物質が用いられるので、これらエナメルは指示対象の物質が大いに異なる。
現代日本ではPVC (polyvinyl chloride ポリ塩化ビニル) やポリウレタンを材料としたバッグの光沢のあるものを指して「エナメルバッグ」と呼んでいる(運動部の学生は他の通学カバンと区別して「エナメル」とも呼ぶ)ことになる。
つまり、その種類も実際の製品について検分して選ぶ方がよい。
靴・シューズ・ブーツなどでもこの考えが適用される。
布類によるスニーカーなどは綿でも麻でもよいがソール部分(sole: アウトソール outsoleなど)でポリウレタンが用いられるものが多いことに注意する。
ソール部分の古風な例としては木製(木底)が浮かぶ。
印象の良いものとして古風な革靴(タイプ不問。実際に靴職人お手製で本革・・・動物の皮革素材となるとドコドコ産のお高いものになる)がある。
ベルト(2点以上の買い替えを希望)でもこの考えが適用される。
服に関しては、髪の長い私にとっての着脱の容易さが求められる。
2012年以降に母親が買い与えてきた半袖Tシャツ風トップス服(無標の複数形)は、後年ほどに首回りの開き具合が狭まっている。
狭まってきた後年の新品が、しかもその問題性を補えるだけの伸縮性を持っていない。
こうなると、髪をタオルでまとめた膨らみのある状態においてその服の系統を不注意に着ると、タオルの状態が崩れるか、髪の根元が引っ張られて抜けるおそれがある。
つまり、風呂上がりで肌着の代わりにそれらを着るが、ものによっては単純にタンクトップのようなノースリーブのトップスやボタンで留めるパジャマなどが1点も無いことも疑問である。
どちらにせよ、父親と二人暮らしの時を含む中学生のころから自分の当面の目的に合致する行動ができる自立的人間に、他者が衣類を選択することがあらゆる面での不都合しか生じないこと(金の浪費を伴ってまで当人の抑圧を実現したいか?)は、当記事本文に引用する2013年のメール文章に明らかである。
当記事注:一括弧注釈に「動物の皮革素材となるとドコドコ産のお高いものになる」とあるが、単純に安価な本革と呼ばれる(事実であれば多くは何らかの牛革)製品が日本製でも中国製でも多く市場に出回っている。革 (leather) ならぬ「皮 (skin, hide, rawhide)」は食用動物の家畜の副産物でもあり、そういった意味で牛や豚や馬の肉の産出に近い程度、皮革産業のための皮も利用されていると見られる。実際に皮革用の品種 (breeds) という牛や豚や馬というものは普通に生きて聞くことのないものであり、牛ならば牛の中でも:乳牛、肉牛、水牛、何らかの子牛(仔牛)からの種類(名称としてはカーフスキン、キップスキン、カウハイド、ステアハイド、ブルハイドなどがある)が挙げられる。
2020-01-01記事中2019/12/09日記メモより、
「智歯周囲炎関連記録1」
https://lesbophilia.blogspot.com/2020/02/notes-pitch-scale.html#spectrum
「画面に光が入らなくなる故障にある携帯電話」とその内蔵カメラを使い、その場でのプレビュー参照と設定確認ができない状態にあるため、必要な情報を映しづらい。 (201912090222) |
本日12月9日は寝ない状態で日を越して至る。前月14日メモから断続的に「左顎の関節付近の腫れ」について記録を取っていたが、未だ言及なき今月も治まっていない。当月3日ごろから「リンデロン-VG 軟膏 0.12%」(ベタメタゾン吉草酸エステルなどを配合したステロイド系の医薬品。2012年7月火傷・やけど・ヤケドの件以来に自室で保管するものは2015年4月が使用期限らしい)を使っており、「何らかの口の開け方における痛み」を強めに感じながらも過渡期にそういう傾向があるものと経験則で判断した。腫れは微かでも引いているように感じられた。本日、この話をする動機は、本日2時7分に膿と思われる腫れの内容物が重力方向に移動してきたことを確認したことにある。私の顔の左半分が奥まる角度では、左の口元が膨れて・垂れて見えるようになった。内容物が脹っているような見た目と圧力(触診)とがある。依然として皮下の深層にあるままであり、今後大きな破け・排膿があるかは不透明である。酷いならば皮膚科や歯科へ行く、という考えもあり続けている。現状はリンデロンの継続使用で様子見しようと思う。
2時43分にPCをシャットダウンして就寝し、7時52分に夢精で目覚めて7時56分に起床した。今回も例の通りに寝る前からの拡散予防ティッシュペーパーが利用されながらパンツに少しの付着があった。腫れについて就寝時に思ったことは象皮病を連想させるリンパ浮腫の可能性である。リンパ液が漏れ続けて肥大化する恐れもあり、その場合は医療行為を求める他に解決策が無いと思う。象皮病(象皮症lymphatic filariasis, or elephantiasis)はフィラリア系の寄生虫に由来するので、関係ない。リンパ浮腫は四肢にできる傾向が強い点で、関係ないと思いたい。8時46分に親知らずの歯・智歯のあたりの歯茎を舌で探っていると、その腫れと関連性の高そうな歯茎付け根の粘膜の腫れらしいものが感じられた。10時50分ころからPCの前で横になり、眠っても構わないような冗談の後に眠った。それで夢精で目覚めた時刻は11時54分である。よくあるように1階リビングに他人がいてテレビを見ている状況で耳栓をすると、PCの前で横になりやすい。(中略)
追記:「リンデロン-VG 軟膏 0.12%」はどういう来歴か?「おくすり手帳」を閲覧すると、2012年7月火傷・やけど・ヤケドの件で診療の後に行った薬局で処方されていないので、他の心当たりがない。2019年12月17日に母親の部屋で、使用期限が2020年4月だという「リンデロン-VG 軟膏 0.12%」の全く同じ製品(塩野義製薬のそれ)を見かけた。もしかすると、その件か別の件で母親から渡された可能性もあるが、それ以上の根拠は無い。
当記事注:翌月13日の日記メモには智歯周囲炎に関連した腫れから膿などの内容物を放出することをし、写真を撮っている。それらが気になる人は参照されたい。http://lesbophilia.blogspot.com/2020/02/plus-jan-2020.html#13
2020-02-05記事より、
「七音音階は七色?」
https://lesbophilia.blogspot.com/2020/02/notes-pitch-scale.html#spectrum
七音音階の音がきっちり使われている曲は鮮やかに虹色を映しているように、私は錯覚することがある。
虹色は光のスペクトルの赤ないし紫(科学知識によれば電磁波における可視光線の長い波長750 nmから短い波長380 nm)を示すものであり、それを文化ごとに三色とも五色とも七色とも言い、現代日本では七色(7色)で定着している。
七色を唱えた説のうち、有力な説明をした最初の人はアイザック・ニュートン Isaac Newton と思う。
過去記事に記したように、彼の時代はまだ光の粒子説と波動説とがあるうち、波動の面での解明が浅かったので「波長」とは言われずとも、目に見えるもの (visible) としてプリズム (prism) からの光を指すこともできる「スペクトル (spectrum, spectra)」は言及があった。
彼は七色を"Red, Orange, Yellow, Green, Blue, Indigo, Purple"とした。
Blue, Indigo は青・藍と直訳できるが、これら2色は代数的に呼ばれたものなので、今日のシアン Cyan(子ども向けには水色)・青 Blue と言い換えられる方がよい。
彼の七色の説は1704年に刊行された「光学 Opticks」で見られる。
そこには、七色を七つの音 (D E F G A B C, レから始まる) に配当した説明が見られる、と私は認知しているが、原著の文脈を知らないので、少し探してみた。
Fig. 11. PROP. VI. PROB. II. Opticks. …当ブログ筆者による着色を伴う |
In a mixture of Primary Colours, the Quantity and Quality of each being given, to know the Colour of the Compound.
With the Center O [in Fig. 11.] and Radius OD describe a Circle ADF, and distinguish its Circumference into seven Parts DE, EF, FG, GA, AB, BC, CD, proportional to the seven Musical Tones or Intervals of the eight Sounds, Sol, la, fa, sol, la, mi, fa, sol, contained in an eight, that is, proportional to the Number 1/9, 1/16, 1/10, 1/9, 1/16, 1/16, 1/9.- PROP. VI. PROB. II. Opticks. (ここでの引用元は第4版の内容で1952年に発行された本の本文154ページ。他に初版だという本のネット上で閲覧可能なスキャン物では spread: 73 の [114] とあるページに載る。ただし分数が7つ記される部分は1/9, 1/10, 1/10, 1/9, 1/10, 1/16, 1/9とあり、異なる)
Let the first Part DE represent a red Colour, the second EF orange, the third FG yellow, the fourth CA green, the fifth AB blue, the sixth BC indigo, and the seventh CD violet. And conceive that these are all the Colours of uncompounded Light gradually passing into one another, as they do when made by Prisms; the Circumference DEFGABCD, representing the whole Series of Colours from one end of the Sun's colour'd Image to the other, so that from D to E be all degrees of red, at E the mean Colour between red and orange, from E to F all degrees of orange, at F the mean between orange and yellow, from F to G all degrees of yellow, and so on.
Let p be the Center of Gravity of the Arch DE, and q, r, s, t, u, x, the Centers of Gravity of the Arches EF, FG, GA, AB, BC, and CD respectively, and about those... (後略)
Fig. 11. とは、BOOK ONE. PART II.の中で11番目の図表 (figure) を意味する。
その図表に描かれるサークル(円形)はD E F G A B Cと名付ける線7つで時計回りで区切られ、外側にRedからPurpleまでの色の名が領域DEから領域CDまで時計回りで記されている。
7つの色を分けるD E F G A B Cの線はDを調とする音階または旋法と関係が無いものか?
便宜的なものであろうか?
そのあたりはこの内容から読み取ることができない。
"proportional to the seven Musical Tones or Intervals of the eight Sounds, Sol, la, fa, sol, la, mi, fa, sol"を含んだ段落が、どう関係しているか?
"the eight Sounds, Sol, la, fa, sol, la, mi, fa, sol"という同格表現をどう解読すべきか分からないが、1オクターブ12音高の時に:sol, la はそのまま半音7つ(完全5度)上げて re, mi の位置にすると次の fa, sol, la に繋がり、次の mi, fa, sol はそのまま半音5つ(完全4度)下げて si, do, re の位置にすると、これらは re, mi, fa, sol, la, si, do, re という D E F G A B C D という1オクターブの"the eight Sounds"の"the seven Musical Tones or Intervals" (7つの音程) になる、としか私には理解の方法が無い。
図を見る限り、一般的な音階のE-FやB-Cは半音で隣り合うので、これをスペクトルの Orange と Indigo が視覚的に狭いことに託してDのドリア旋法 (Dorian mode, ドリアン・モード;教会旋法のほう) を採用している、という点で理論的に見える。
Orange と Indigo はそれまで五色が主流だった虹の色数の説明に、彼が七音音階に合わせて七色とするために加えて挙げたものであるとも世間で言われている。
インターネット上でもそういう説明がそこそこあろう。
この解釈には、その理解をニュートンさんが持っていたという直接的根拠があるか判然としない。
虹の色彩は、好む人も好まない人もいる。
白黒二色やモノクロームやモノトーンや任意の色の濃淡明暗の差の色彩と比べてどう好まれるか?
虹の色彩を用いる場面によっては、好む人が増えたり、減ったりする。
七音音階も、五音音階より好きという人も嫌いという人もいる。
七音音階を用いる曲の雰囲気によっては、好む人が増えたり、減ったりする。
七音音階は虹の色彩か、それとも任意の調の下で比較的自然に用いられる白い鍵盤の範囲か?
この話をするうちに思弁的な気がしてきた。
七音音階の好き嫌い・善悪も、認知科学などの方法論で解明したり説明したりできるかもしれないが、現状ではこれ以上の示唆ができない。
いくらかの疑問を残す。
私は、根拠の少ない状態で結論に導くようなことを言いたくないので、読者への宿題ということにしておこう。
それでも、七音音階は虹の色彩に見えるし、七音音階の外の音高は白い鍵盤に対する黒い鍵盤のように虹の色彩で形式的に示される七色それぞれに類似する色に見える、と私の今の感覚を言う。
この共感覚のようなもの (synesthetic sense, sensation like synesthesia) が、過去にどうであったか、未来に続いているかは別の話である。
音高を色で表す合理的な方法も、考えてみよう。
虹の色彩は表現される色数が3であれ5であれ7であれ:
HSVカラーモデルでいえば"Saturation"彩度100%, "Value"明度100%の時の"Hue"色相360度の範囲内にある。
H = 任意でS = 100%のままVの値を下げると黒に近づき、H = 任意でV = 100%のままSの値を下げると白に近づく。
HSLカラーモデルでいえば"Saturation"彩度100%, "Lightness"輝度50%の時の"Hue"色相360度の範囲内にある。
H = 任意でS = 100%のままLの値を下げると黒に近づき、Lの値を上げると白に近づく。
HSVやHSLのモデルを適用し、オクターブの高低の差を色で表現することを可能にする。
MIDIのC-1からC9でいえば、聴覚的に音色の特徴が理解されやすい音域がC4(十二平均律でピッチ基準音440 Hzの場合にC4ドは約261.63 HzでC4シは約493.88 Hz)なので、C4に虹の色彩もとい光のスペクトルを置き、C-1は白か黒、C9は黒か白に近づくように脱色の方向で扱う。
この方式が一般的に採用されているか、私は知らない。
類例として、C D E F G A Bの7つの音高を7つの異なる色にして表示することはMIDIファイルを扱うソフトウェアなどに見られる。
その一例として、Domino では色のスペクトルで(ニュートン式の名で仮定すると)Bが赤であり、Cがオレンジであるところを経由してAが紫となるような配色(視覚的または技術的にはBがオレンジ appr. #ff8000 でCが赤 appr. #ff3000 と逆に感じる)にしている。
「カスタム ロボット タグ」という項目の noindex, noodp で検索にかからない設定のある記事から、一部の文を抽出して掲載した。
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よって、2019年5月12日からコメントを受け付けなくしました。
あしからず。
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