2022年6月15日水曜日

ICDに掲載できる新・精神障害2つと、精神医学会の怠慢への叱責と皮肉

トラブルになる動画撮影行為と、記憶のフラッシュバックから反射的に「タヒね」と呟くような精神症状について、社会的に特徴づけ、精神病理学(脳病態生理学 brain pathophysiology)での解明をこの記事は提案する。



・動画記録生活障害 (vlogging disorder, causing disability of daily life)
;問題点として、日常生活動作 ADL (ADLs, activities of daily living) が下がる (ICFも参照)。場合により、望ましくない状況での動画記録行為を発端として、他者とのトラブルになったり、注意欠陥または危険運転の交通事故(自動車のドライブレコーダーのような方法を除く)を起こしたりする。
;類似の精神障害:"problematic social media use"(smartphone zombie, smombie, 歩きスマホの原因になるとも指摘される), WHO's "gaming disorder".
;別名:動画撮影型精神疾患、動画記録依存症、証拠どり症候群。過去記事2021-07-11を参照されたい。そちらに患者と目される人物の例(個人情報とプライバシーに関する考え方)と、主要な説明のすべてがある。

・フラッシュバック後冒涜独言障害 (post-flashback profanity [or coprolalia] soliloquy disorder, causing disability of social life)
;問題点として、習慣化により、精神的にネガティブな刺激を自分で作り、負の連鎖(幻聴、幻覚、誇大妄想、強迫性障害、自傷他害に発展する可能性)を招く。場合により、望ましくない状況でのフラッシュバック性侮蔑独言行為を発端として、他者との不和や対人関係悪化やトラブルになる。社交不安障害 SAD なども。
;類似の精神障害は、多く挙げられるが、いずれとも区別しうる部分が、異なる場合ごとに考えられるので、続いて参照されたい。





フラッシュバック後冒涜独言障害


症例に基づいた概要

「死ね」と独り言を発する精神病の症状は、世間にあるかもしれない。
尋ねまわると、どうも統合失調症(精神分裂病 schizophrenia)の幻聴・幻覚でもなく、解離性同一性障害の多重人格でもないものが多いのである。
また、汚言症でも、チック症でも、トゥレット症候群(汚言症の有病率が1割以下だという研究結果)でもないようである。
ましてや「ひねくれて失敗に直面するとそういうことを口走るヤツ(インターネットの他人による表現、侮蔑的)、攻撃的なサイコパス、パラノイア」ではない。

以下の例は全て、静かな状況で言っていることが報告されている。
そのうちの大部分は、トラウマのフラッシュバックに起因することが報告されている。

Aさんの: 死ねと独り言を言う病気ってありますか?旦那がしょっちゅう、死ねと...
Bさんの: 独り言で暴言が出ます。25歳の会社員です。ここ数年、独り言で暴言が出ます...
Cさんの: 多分怖いこと言います。私独り言で死ねとか消えろって言ってしまいま...
Dさんの: 姉とは1年前から一緒に住んでいるのですが、良く「死ね!」「クソ!」等独り言...
Eさんの: 突然、死ね!と叫ぶ妻に悩んでます。話を聞くと、思春期のころから、癖...
Fさんの: 嫌なことを思い出して「死ね!」などの汚い言葉を叫んだり呟いてしまう癖が辛い...
Gさんの: 40代半ばの主人は家のトイレやお風呂場などで大きな独り事を言います。...
Hさんの: 母は独り言が多くて私の名前や「死ね」と、料理していてもパソコンをしていても...
Iさんの: 家にいるときに、仕事で失敗したことやつらいことを思い出したりすると「仕事やめたい」とか「死ね」とか...
Jさんの: 外でも「死ね死ね」と小さい声で言うことはしょっちゅうあったんですが、叫んで...
Kさんの: 夫はお風呂場で独り言をいう癖があります。それが最近エスカレートしてきて畜生!とか死ねとか殺す...
※いずれもYahoo!知恵袋Qamp;A投稿。

Yさんの例: (ヽ゚ん゚)「うあああああああああ!!!死ね!死ね!死ね!」唐突に嫌な記憶が蘇って叫びたくなる現象の謎
Zさんの例: 「自分も唐突に過去の恥ずかしい経験がフラッシュバックしてシャンプー中に馬鹿死ね、死ねって一人で」



興味深いことに、風呂場にいる状況で発生している、と説明するものも多い。
端的には、いわゆるフラッシュバックを原因としているはずだが、「過去の経験の記憶として認識しづらいほどの臨場感」ではないようである。
それでも、忘れられないという点で、強いトラウマの記憶を抱えていて無意識に非自発的に想起しているはずである。
これはCさんとGさんなど上掲の多く例の説明から見られる。

つまり、PTSD (post-traumatic stress disorder, 心的外傷後ストレス障害) の副次的な反応であろうか?
躁鬱病(うつ病)が複合している面もあるかと思うが、長年の経験に短期間の一定量のストレスと静かな環境があるときには発生しやすいようである。
インターネット検索で見た分には、まともな精神医学、精神病理学、心理学界隈で、全く報告されていない。

これがなぜ問題かといえば、社会的な活動における障害になりうるからである。
人道的観点では「単なる性格」などと放任できるはずがない。
「死ね」とは、他者にとっても発言者自身にとっても「存在の否定」を意味している。
周囲に人がいることに気づいていてもいなくても、ふと「死ね」などと言ってしまえば、聞こえた人からあらぬ誤解を招く。
職場では「一緒に仕事したくない人」である。
家族であっても、同じ人間として社会生活をしているので、「優しくしたのに、なんで…」(Aさん「我慢し、やさしく接していたつもり」など)と悲しむはずである。

NHK福祉ポータル「ハートネット」ページに「鏡を見るとつい癖で、自分に対して『死ね』と言ってしまいます」という投稿もあった。
これは思いだすことを原因としていないようなので、自己嫌悪の一種であろう。
Jさんが「自分に対して」という自覚を示し、Cさんが例として自身の失敗経験の記憶についての自覚を示している。
フラッシュバック型でなさそうな「死ねばいいのに」口癖とされるq11101059001の例も同様である。
精神医学の観点で調べごとを行う私に対し、「自殺」を暗示させているかのようである。
私は、こういう霊的な悪影響に染められやすい立場で、精神科医とか心理系の学者として作業するのに向いていない。
深淵 (the deeper, the abyss) がどうのこうのという言葉を思い出したが、元ネタは以下のようである:

Wer mit Ungeheuern kämpft, mag zusehn, dass er nicht dabei zum Ungeheuer wird. Und wenn du lange in einen Abgrund blickst, blickt der Abgrund auch in dich hinein.

146, Jenseits von Gut und Böse (En: Beyond Good and Evil) by Friedrich Nietzsche



話題の精神症状はまた、口走る反社会性人格障害 (antisocial personality disorder) や一般通念からずれた言語習慣を持つというわけでもない。
ただし、少しだけ、そういう一人でいる状況でそういう思考習慣があったり、外部の情報刺激=大衆文化メディア作品を見ているなどで影響されている可能性もある。

「自分自身(発言者本人)に『死ね、きもい』と言っている」、「自己嫌悪」などとする考察は、この症状を持つ万人に当てはまるものでない。
例えば、「他人からありがた迷惑の余計なことをされた」という記憶がフラッシュバックして「クズめ」、「死ね」と呟く症状があれば、それは、ありがた迷惑行為者=他人(発言者が関わった特定の他人)に向けられている。
とはいえ、そういう人であっても「自分自身(発言者本人)に死ね、きもいと言っている」場合が全く無いのでないこともありうる。
多かれ少なかれ、知的に不足の無い人は誰でも自己嫌悪の感情の側面は持っている。
反対に、その精神症状の問題点を自覚する人が「『死ね』って呟く癖を人前ですると危ないから、やめたいけど、やめられない」という新たな自己嫌悪の発生で泥沼にはまることがある。

「自分自身(発言者本人)に死ね、きもいと言っている」などとする考察の最も悪い点は、それが「自殺願望」、「自分を殺したい」などと心理操作 (psychological manipulation) に使われ、インターネットでそういう文言を見た人が実際に自殺を連想して変に悩んでしまうことである。
自殺を連想させる情報(視覚的なもの、身近もしくは有名な人物の自殺訃報または人物史、自殺の方法を教唆するもの、自己否定の表現)にさらされた人が自殺念慮を強くいただいたり、実際に自殺することは、多かれ少なかれ、世間に見られる。
また、精神病患者にとり、そういうインターネットの多くのページの文言が心理操作であると感じられる。
私としても、そういう、調べごとと無関係で不快な情報の雨にさらされたくない。
話の脱線を控えたいが、自殺願望、自殺念慮 (suicidal ideation, suicidal thoughts) に関する研究は、是非とも学者たちに進めてもらいたい。
この独り言の原因に自殺念慮は無関係であるという患者個人が多いはずだが、一部には関係していると思われる。

調べごとから、実際に、医学会に属する心理学者とか精神病理学者とか精神科医がこの症例を科学的に報告していないか、公にしていない、と分かった。
もし報告して議論対象になっていないのであれば、現実から乖離しているし、怠慢である。
もし公にしていないのであれば、さしずめ、私は情報義賊としてリークしたことになる。





病態生理学、神経解剖学、神経内分泌学
Pathophysiology: neuroanatomy
and neuroendocrinology


脳神経や神経伝達物質の観点:
・この症状は、どういう神経の入出力の位置や方法で発現するか?

・この症状のある間、ブロードマンの脳地図でいうどこが活性化されるか?
;予想としては、フラッシュバックがされる部分や、独り言が音声言語として実現される限りにブローカ野(脳地図: 44と45)が挙げられる。これは一例であり、ほかにもありうる。

・症状が繰り返される/維持することで、大脳の部位(皮質や組織)にどんな影響があるか?

フラッシュバックで「死ね」と口走る現象…、神経生理的な条件反射
もし「単なる癖」ということで考えるならば、それがストレス発散(不快さに関する神経機能の低減)とか精神安定剤(安心に関する神経機能の増加)とかの効果になっていたとしても、依存性や常習性のあるものである。
やはり、意図的かつ理性的に行うストレス発散とは異質な、病理的なものである。

言語的実現が「死ね」などの冒涜独言である必然性は、必ずしも無いのだが、あくまでも社会生活に影響があるという観点で私は症状の特徴を狭く定めている。
言語記号の恣意性 (arbitrariness, arbitraire du signe) については、ここで関係しない。
単純に「うわあああ!」と人前で急に奇声をあげる症状にも、社会的な悪影響は想定できるが、とりあえず多くの症例があると認識している限り、特徴を狭めているほうが把握しやすい。





疫学 Epidemiology

個人の脳の性質ということとは他方の要因、つまり社会的な要因についても考察されねばならない。
とはいえ、すでに十分、説明されている。
そこで、思いついたことは、Aさん以下、日本国での例を挙げているものの、諸外国の例をまだ挙げていない。
諸外国の例を調査することで、以下のような知見が得られる:

・インターナショナルな特徴を知ることができるが、そもそも例が見当たらなければ、日本ローカルな症状かもしれない。
;そういうローカルなものは「文化依存症候群」、「文化結合症候群」と呼ばれる場合があり、各々の地域、民族、文化において色々と挙げられる。

・グローバルに見られるのだとしても、症状を持つ個人が、その文明や社会の中でどれぐらい抑圧されるか、について国ごとの平均値を割り出し、その差が算出される。





改善策:

・本人、家族、行政(特に保健所、保健機関、公安警察)からそのような症例の含まれる相談を受けた精神科医は、ペイシェント・マネージメント (case management, patient management; 私の半造語、症例管理、症例登録とも;カタカナ語の「ケースマネジメント」は英語圏での用法と明らかに異なる) をしっかりと行い、そのような症例を医学会(業界団体)に報告せよ、と医学会が精神科医に通達する。
;精神症状の存在の客観的な証明は、本人、家族、病院(精神科の病棟)などが録音を行う(音声記録を取る)ことで可能である。
;患者とされる本人のプライバシー、個人情報は、可能な範囲で守られる。患者、症例のデータベースは医師自身が持っているとか、医学会が持っているとかは不明である。各々のお好きな方法で、なさるとよい。

・疫学的に十分なデータの数になれば、学界、医学会で問題提起する。





便宜的呼称「精神医学会」とは?

自分でも知らないため、調べあげてリストアップする:

海外および国際:
・アメリカ精神医学会 (APA, 余談だが以前も当ブログで言及したことのある APA style はアメリカ心理学会)
・アジア精神医学会 (AFPA, Asian Federation of Psychiatric Associations)
;日本に拠点がある。実績不明。右記ページでは、ほかのアジア諸国の精神医学会の例(綴りが「ミアンマー」「カンボヂア」などと外務省の推奨するものとかけ離れている)が分かる http://afpa.asia/company.html
ほか多数。

日本(五十音順):
・多文化間精神医学会
・日本うつ病学会
・日本外来精神医療学会
・日本外来臨床精神医学会
・日本児童青年精神医学会
・日本精神医学史学会
・日本精神衛生会
・日本精神科診断学会
・日本精神神経学会
・日本精神病理学会
・日本精神分析学会
・日本精神分析協会
・日本精神分析的精神医学会
・日本総合病院精神医学会
ほか多数。

これらのどれかに対して私は攻撃する意図でない。

任意の精神医学会 (a physichiatric association) もしくは存在する限りに全ての精神医学会たちへの叱責と皮肉を想定する、というものである。
結果的に、冒頭で示された2つの新しい精神疾患は、WHO (World Health Organization, 世界保健機関) による ICD, International Classification of Diseases (厚生労働省による訳:疾病及び関連保健問題の国際統計分類) に掲載できる、と私は思っている。
ほかに、アメリカ精神医学会が出版する DSM, Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders も想定される。
私が詳述しなくても、そういうことで世間に症例が増えることは、文明が自然災害と戦争に埋没しない限り、歴史的に蓋然である。





起草日:2022年5月21日

「証拠どり症候群」患者と私がみなす人物(医学会が見止めない限り未分類マイノリティ個人 UMI)による、最新の「証拠撮り、証拠とっとるんだろう」発言、ノンフィクションの映像音声は、こちら。
右記動画の 5分25秒より https://www.youtube.com/watch?v=PmCm7_HqFjI&t=325s
その男性人物(54歳)は、愛知県岩倉市における通称「岩越戦争、ベトコン戦」の結果で、2022年5月に逮捕された。

2022年5月16日、10年以上前に受診した精神科外来などのある医療機関に予約の電話をした。
それから、稼働能力の無い状態(仮称:職業パフォーマンス障害)が医療行為で認められた診断書をもらうまでの間、相手の精神科医に私の精神状態や生活状況が伝わりやすくなるために、情報整理と調査をすることにした。
本文中にも病態生理学などのことで、化学と薬学から神経科学全般に私が初等レベル以上の理解を持っていることを示している。

ここにその「職業パフォーマンス障害」文案2022-05-20版を載せる:

★「職業パフォーマンス障害」Google docs印刷 20220520版★
 労働者福祉に関わる問題で私は「職業パフォーマンス障害 (disability on occupational performance)、または症候群」を持っていると自己診断しています。私が勤務することで、労働災害の危険性が高まる、欠勤が続く、能力が落ちる、など、職務に支障がでやすい業種は多いと思います。

 私の職業パフォーマンス障害の具体的な特徴は次の通りです:

1. 虚弱体質、免疫力が低い;具体的には食中毒や副鼻腔炎の頭痛にかかりやすい;最近では、5月9日のモデルナ3回目接種の後、2日間、体調不良になり、10日以上、早起きのできない状況に陥った
2. 幼少期から頭に頭皮切除手術後のハゲ(瘢痕性禿髪)があり、髪の毛は長くて最長130cm以上ある;加えて男性の平均的な長さより短くする意思はない
3. 基礎体力が低い
4. 慢性的なニキビ様の腫れ(吹き出物、粉瘤腫、表皮嚢胞、アテローマ、アテローム、毛嚢炎、尋常性痤瘡)が発生しやすい;2021年から予防策を取り始めているが根治できる見込みはないし、気にしてQOLや作業の効率を悪くする
5. 体質として痰が絡みやすいし、痰が絡んでいてもいなくても「声がきもい」と評される
6. 自律神経不全 (自律神経失調症; SSD, FND or FSS) や神経因性膀胱や腸閉塞ではないが、神経と関連の強い五臓六腑の問題を感じる;具体的には逆流性食道炎など
7. ひきこもり生活歴から社会的な経験が不足しており、対人関係が難しいと思われる
8. 統合失調症ではないが、喧嘩の多い家族や私を知る他人からの攻撃を受けることへの懸念から、普通の人が気にしなくてよいことを気にして生活している;防犯の注意や生活記録をまめに取る習慣などの必要性を感じる今の家で社会生活は送りづらい
9. 独り言が多い上でそれを自制するのが困難;病理的な例では、PTSDのようにトラウマ記憶がフラッシュバックすると、「愛知県 (在住=過去に住んだ埼玉県やインターネットでの経験に対比する)」などと声に出ることもあり、ひどいものでは「クズどもめ」、「死ね」とも
10. 芸術や学問を重んじた経緯から、その関心を制御する必要のある職務の場合、精神的に不安定になる可能性がある;長年、絵と音楽の創作をしたことで絵や音楽に敏感だったり、無関係の業種で勤務することによって絵や音楽の幸福が薄まると退廃的になって職務に支障がでる可能性がある
11. 一昔前に言う性同一性障害の弱い程度でトランスジェンダー女性(加えて性的対象は女性)を自負する側面があり、男子トイレよりは衛生的な女子トイレを使いたい
12. 吃音または場面緘黙ではないが、認知能力の低下で言葉に詰まって返答が不正確になったり、早く答えようと不適切な答え方や悪い滑舌や早口になるなど、意思疎通が困難になる
13. 認知能力の低下(PTSD相関の海馬萎縮)で物忘れ傾向
14. ADHDまたはアスペルガー症候群ではないが、集中力が低い;原因は認知能力の低下や、芸術と学問の興味に起因するものと思われる
15. 何かと不運に遭う;同じ共同体の他の人ではありえないものから些細なものまで不幸なことが発生しやすい

2022-02-nn起草、2022-05-20版、音読様式対応(非公開?)



フラッシュバックで「死ね」と口走る現象の考え方に、「神経生理学的な条件反射」を私は挙げたが、先行研究は以下である。
2022年6月5日投稿『条件づけ (conditioning) の神経生理学 ~ プラセボ、ノセボ、条件反射』
https://lesbophilia.blogspot.com/2022/04/conditioning-neurophysiology.html

独り言は、いくらか細分化できる。
長い独白(仏典におけるウダーナ udāna を含む)、短い呟き(つぶやき)などと。
独り言には相当しないもの:発言者本人が「電話している(話相手が遠隔にいて社会的ツールとしての言語的コミュニケーションになっている)」のに、他人から見て「独言だ」と思うような場合は、この限りでない。

私が小学校4年生以前からしている独り言は、幼少期からの両親の喧嘩音声や、いわゆるモラハラや体罰といったネガティブな刺激の結果だったとしても、個々の独り言は基本的に外的な物事への理解を求める目的や、解釈の手段として行っているに過ぎない、と自己分析している。
「寂しさを紛らわせる手段」とやらでないことは明らかである。
ストレス発散の意図がある場合もある;あくまでも自覚的に。
小学校4年生における不登校からの転校で、同級生女児 T.N. から「〇野、独り言うるさい」と言われたのも、普通の授業中のときであり、無関係の空想を広げていたのではない。
その時に他人の前での独り言は自省されるべきだと自覚したので、それ以来、その点では病理的なことがない。

"フラッシュバック後冒涜独言障害 "post-flashback profanity (or coprolalia) soliloquy disorder" の略をPTSDのようにPFPSDなどとしてしまうと、PTSDよりも一文字多い頭字語になる。
そのためには、"post-flashback profanity disorder" でPFPDにしてもよい。 ところで、カッコ内にカッコの入れ子で or と記したのは、スラッシュ記号 / を or の意味にすると "avoidant/restrictive food intake disorder" のような定まった名称での用法と混同されることを回避するためである。
この avoidant/restrictive 云々は、ARFID (便宜: アーフィッド、日本語ではアーフィットというサジェストがある) という略称があり、これはアルファベット読みの5音節ではなく2音節発音に読めるので、5文字の頭字語であっても浸透しやすい。
類例にOSFED (other specified feeding or eating disorder) もある。

本文Aさん以下、多数の症例は、いつもの通り、コーパス言語学からの権利的にグレーゾーンな方法での応用である。
これは先に、言語学と文献学のみならず、音楽学の和声学そのほかで実行されている。
名付けて「コーパス臨床研究 (clinical studies with corpora)」、または「コーパス疫学 (corpus epidemiology)」。
医学が、言語や音楽と「コーパス (corpus, corpora)」の観点で大きく異なる点は、ある要素の集まりとしてのコーパスがおそらく存在しないことである。
言語には文章による文献、音楽には和声による楽譜がある、として言えても、医学には同様のコーパスに相当しうる研究対象がない。
しかし、疫学では、「個人病理学 (individual pathology)」とも呼べる側面で、一個人がどういう身体的特徴(新生児の成熟度や性別)で生まれ(コーパスにおける文脈、コンテキスト context)、どういう先天的および後天的疾患を合併するか、というデータの集積である。
これがコーパスに相当するならば、原語であるラテン語「コルプス」の原意「肉体」の意味にも一致する。
もし「コーパス疫学」があるとすれば、「個人病理学」のコーパス言語学的な方法論がその中身である。



当記事の投稿までに6月3, 10日と「10年以上前に受診した精神科外来などのある医療機関M」を訪問してきた。
思うことはいろいろとあるが、医療機関の事情が何であれ犯罪の温床になりそうな脆弱性などは喫緊の課題であり、それについて日記メモから引用する:

現金でしか支払えない精神科病院の問題点:当日朝、「精神科は警備員を付けない?現金しか使えないならば必要だろう。ハロワのある合同庁舎でも、1階に警備員が2人以上いたし。去年の大阪ビル放火殺人のこともあって今ならなおさら必要では?」と思ったが、一般的な議論が何も日本語世界に無かった。記憶では、今月3日午前に訪問した医療機関Mでは警備員を一度も見なかった。当日、医療機関Mに訪問しても同様である。それで、会計時、「カードは支払いに使えるか?」と問うと、「ごめんなさい、現金のみです」との答えであった。今時、これだと、某ADHD夫がバーコード決済になってからそれまでの高い飲み物料金が少なく抑えられたとかと聞かれる状況で、世間に対応できていないことになる。高齢化率の高いエリアではなく、普通の地方都市かつSDGs未来都市の医療機関で、いかがかと思う。Mは、足の不自由なほかにも、脳神経か脊髄か何が原因であれ、四肢の不自由ななりにも訪問する患者が多数いる医療機関である。会計時、現金を使うならば、本人がそのADHD夫みたくバーコード決済に移行して現金に不慣れでいると、苦痛であろう。現金に慣れていようといまいと、健常者でさえ小銭を落とすことがある(前年12月22日メモに言及された某コンビニの女性客)。周囲の人は落ち着かなかったり、「累犯の知的障害者」のような人が金をくすねとろうとそわそわするかもしれない。現金は累犯の知的障害者にとって、その人自身が落とし穴にはまる甘い罠そのものであることも、今月12日の日記メモに示された。精神科(および心療内科のような類似の分野)こそ、あらゆる診療科の中でもキャッシュレス決済に対応している必要があるのに、それをしない現状は情けない。多くの人が気楽に支払いを含む一挙一動が行えるように配慮された設計でないと、ある意味、精神科が不安を催すものである。実際、今も透明な合成樹脂で、窓口は仕切られており、一部の患者にとっては動作の難になる。四肢の不自由な、足腰の弱い患者の多い現場から離れても、現金を強奪もしくは詐欺で取ろうとする悪人もいるのではないか?だから警備員くらいはいるほうがよいはずだが、逆に警備員は一部の患者にとって物騒だ(実際にもめごとが過去にあった)から配置しない、ということか?患者として現場に行く私は、彼らに言わないが、ジャーナリストの側面として問題視しておく。

—抜粋、2022年6月10日の日記メモより

マイナンバーカードで健康保険証の機能を担うとか、ゆくゆくはそれに完全移行させるとかと、日本の政治が進めている裏で、医療機関は近未来的対応の主体性が無い、と私は落胆している。
精神障害者の福祉であれば、警備員はいらないように思われそうだが、あくまでもいろいろな人が同時にいる医療機関なのだし、精神科で警備員は必要であろう(彼らがどこで食事したり休憩したりするかは難しい部分もある)。
そもそも何も議論や意見が日本国で存在しなかったために、「警備員は一部の患者にとって物騒だ(実際にもめごとが過去にあった)から配置しない」という意見さえ聞かれていない現状である。
マイナカードの施策に聞かれるように、現金以外の決済手段や警備員配置などの対応で「医療費(診療報酬)が上がる(価格転嫁する必要がある、患者の負担が増える)」とかと反発するならば、結局、日本国憲法や人権を彼ら医療の関係者が重んじていない側面を持っている、という詮索にさえなる。
日本各地で、診療科の種類を問わず、患者が医者を攻撃するような事件が発生しても知りませんよ、と。


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よって、2019年5月12日からコメントを受け付けなくしました。
あしからず。

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