特別支援学校高等部における教育に唖然とし悲観視を禁じ得ない。
どうにも、障害の度合いに応じて教えることも異なるというのだが、率直に申すところ、多くの児童にはこんな教育は不要で金の無駄だと言えるのだ。
ほとんど「お遊び」に類する授業内容なのだから。
高等部自体受験もクソもなく、自力でひらがなを読み書きするのが困難な児童でさえ進学可能である。
求められる能力は「毎日通学してくれるか」というところだ。
私は当事者じゃないため内実を深くは得ていないのだが、いずれ弟が進学することになる学校。
これくらいは在学児童の保護者のサイトにて裏づけはある。
その児童(以下彼女)の「手」とは、お飾りにも近く、自力のひらがな読み書きはおろか、親からは多くの食事を一人で食べさせてもらっておらず、理由は「こぼし汚してしまうから」だそうだ。
彼女は今年18歳になったばかりで来年は卒業することになるが、どうもこれじゃ自立なんて到底不可能であろう。
一昔前なら生まれることさえ許されない命であったが、今では医療・福祉拡充のもとこれでも何分不自由なく生き延びているのだ。
卒業後はこの種の人間を支える団体で「お遊び」同然の仕事をはじめてお金を受け取るのだ。
学校は全てお遊びな上、学費なんて払う価値がなさそうに思われるが、当然価値がある。
前述の「一人の食事さえ困難」であるが故、保護者が付きっきりで見守るのはありえない。
だから、託児所ともいえる機関の協力が必要なのだ。
実際、「児童デイサービス」などの言葉があり、保護者が四六時中彼女のような児童を見るのは無理があるため、このようなサービスが存在して生業にする者もいて当然なのだ。
以下は、当事者の関係者として綴る。
私の弟は現在、普通中学校の特別支援学級に所属している。
知的障害児とてPCが出来ないことはないし、寧ろ先で取り上げた児童もPCが好きであるほど。
そのため中学1年の時にPCの部活動に入ったようだ。
しかし、弟はネットを見るなどという小学生の頃から出来ていた点より先には一歩も進展してない。
これは愚物の顧問が「知的障害だから」と侮り、まともな教育をしてないことの現れだ。
概ね好き勝手やらせてるのだろう。
25年度末にはUSBメモリをもらったものの、弟はこれの使い方など知る由もない。
中身は当然、初期データ(Readmeなど)のみでスッカラカンなのだ。
また、使い方以前にどういう用途の代物かも弁えちゃいないだろう。
PCの部活なんて弟の知識に何も寄与してないが、これも無価値ではない。
弟が学校にいる時間が長ければ、親が面倒を見る時間も減るため負担が軽減されるからだ。
当の本人が部活動に何を思ってるかだが・・・
先述の彼女も、私の弟もPCなんて不要で高価なおもちゃに過ぎない。
所詮はネットをみるどころか無料ゲーム(Flashなど)しかできない。
こんなことだからネットから得る知識は何もなく、家で他にやらせることがなく駄々捏ねる我が子の懐柔のため、保護者はネットをさせることに逃げ口を見出してるのだろう。
私の弟の場合、書けない漢字や知らない言葉を辞書で調べるのみならず、ネットで検索するというそれなりに道理に沿った使い方も習得してるからまだいい方だが、先述の彼女は懐柔策の傀儡でしかない。
児童向けのサイトで表示されたリンクを辿ってゲームページに至るという原始的やり口のみだ。
他は、保護者にゲームページを表示させてもらうなど。
こんなことは彼女が今から6年以上前の動画を見ても出来ていたことである。
長い時間の中で一切進歩しない彼女に、保護者は外で好き勝手に遊ばせることも出来ない。
上述から分かる通り、そんなことをさせれば生命の危険に陥るだろう。
昔から親に手を引かれながらの通学、特支では自動車。
長くなったが、彼女のような児童と、甘やかしの教育。
こんな教育は必要ないとすれば、彼女達は生きていけないではないか?
そう。先述の如く「生まれることさえ許されない命」、医療や福祉は矮小で「精神薄弱者」と呼称されてしまい、大人にならずして死を臨むのだ。
それが自然の摂理だったが、そんな彼女のような生命も救いを受けられる現代。
昔と比べて晩産化も進み、障害児出生のリスクは跳ね上がっているし、それに比例して社会に出る知的障害者も多くなってゆく。
2014年9月現在、執筆者の私が17歳、遠くに住む上の弟が16歳、知的障害を持つ下の弟が14歳な反面、遠くに住む父親が54歳、母親が47歳。
即ち細かい生まれ月の計算も加えて、知的障害の弟は40歳の父と33歳の母の元に生まれたことになる。
先述の彼女も両親が明らかに高齢出産としか見えない容貌であった。
ここでは現在の医療技術や社会保障などには深く触れないが、若い内に子供を作らず、剰え子種の腐敗を知らない者が、漸く経済的余裕を持ててきた非適齢にして子作りする、という趨勢に変革ないならば、益々この傾向は悪化の一途を辿る。
そして亡国へまっしぐらとなるのだ・・・・・・
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