2014年11月13日木曜日

自社ブランドの矜持と、プライベートブランドへの迎合

PBというものに対し、数年前の私はおそらく「PBへ加担する企業は、自社ブランド(NB)を推すと損を被るため、PBというあえて個性を廃してリーズナブルな価格設定を容易に実現できる道へ走ることを得策としている」と考えていただろう。
現在でもPBの基本構図といえば、これに変わりがないはずだ。

母親が日用品はもちろん、食品から洗剤までトップバリュを選ぶようになってからというもの、殊に食品は製造所固有記号を検索して製造しているメーカーを探る性癖が定着した。
元々小学生の時(3年生以降?近年のメーカー名秘匿の策略が未施行の頃)に極稀に母親がトプバを買った際、「あ、このラーメンは日清なんだ」など、トプバにあの即席ラーメン界の王者(当時)・日清食品が提供しているという事実に驚嘆した記憶もあった。
この頃からトプバひいてはPBの性質を理解していたのである。

先述の「検索」をしていく経過のうちには、この小学生の時と同じような感想が頻出する。
例えば「ココアはやっぱり森永」と謳う森永製菓が、トップバリュとココアの契約をしていたり、ポテチ業界でコイケヤと双璧を成すカルビーもまた、トプバとポテチの契約をしている(もちろん他の会社もあるが)。
日清→J706とJ708、森永→J224、カルビー→A1NU、A1G、A1b(A1Yは他社、シリアルはA885)

このココアやポテチなどは、自社ブランドの包装の元に陳列された商品と遜色ない味になっているか?
意図的に、それらとは異なる味にされているのだろうか?
まあこの疑問は、実際にトプバ版と自社ブランド版の両者を手にして成分表や原材料名など照合すればよいが。

日清以外の上記ブランド矜持企業のトプバ参入時期は不明だが、やはり小売業のイオンなどは、実のところ日本経済を牛耳っていて、各種製造業のメーカーを傀儡たらしめているのだ。
これからもこの波濤がじわじわ寄せてくるのは想像に難くない。
多くの企業が蕩ける中で、その趨勢を頑として厭う立場をとれば孤立していくのだろうか・・・。

ところでまあ、日清食品については「トップバリュ」や社名の「イオン」さえ無い頃からプライベートブランドのような製品としての提供をしてきたようである。
1974年、現代ではイオン社のPB第一弾と称されるカップ麺が、まさに日清との提携である。
これは流石に小学生の時に知ることは無い。



いずれにしてもこの現代にあってインターネット上のレビューにて、日清製のTV(トプバ)袋ラーメンを「日清のものの方がおいしい、これはまずい」とおかしな評価を付ける者がいる。
10年近く前の小学生ですら知っていることを知らずに傲慢なレビューが出来る大人がいたものだ、と思えてならない。
それともこれは私の誤読で、レビュワーは一応この事実を知っているが「日清のもの=日清の装丁・NB(ナショナルブランド)の方がおいしい」と書きたかったのだろうか?

他にも、「もう買わない、大手メーカー圧倒的勝利」と、TV(トプバ)の袋ラーメンよりも、どこと知れない「大手メーカー」を持ち上げる声もあるが、まさかイオンが独自で工場を設けて一から作っていると思っているのだろうか、(天才的な小学生当時の私に対して)幼稚園児じゃあるまいに。
これが世間一般のお偉い人である。


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